草津マジック2013年1月号

 先日は草津マジックに多数お越し頂きありがとうございました。


今回は参加人数16人のスイスドロー5回戦で行われました。


まずは、デッキ分布から紹介しようと思います。


デッキ分布(16人中)
ラクドスミッドレンジ(赤型)     3人
純正赤単     2人
バントコン     2人
青赤ミッドレンジ     1人
アニメイト     1人
ドランミッドレンジ     1人
白緑《生の杯/Chalice of Life(DKA)》     1人
呪禁バント     1人
ジャンド     1人
バントビート     1人
ゴルガリミッドレンジ     1人
多色《安全の領域/Sphere of Safety(RTR)》     1人


 今環境末期は赤いデッキが見事に巻き返しを計ったようです。
中でも、《スラーグ牙/Thragtusk(M13)》を乗り越える事ができる
ファルケンラスの貴種/Falkenrath Aristocrat(DKA)》《雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkite(M13)》
を有するラクドスミッドレンジは草津マジックでもトップメタでした。
 以前存在したゾンビよりのラクドスミッドレンジは同じカラーのマッチアップで各種ゾンビ達が弱い事と、
マナベースの不安定さから敬遠されていますね。


 しかし、それでもやはり「魔界」滋賀県
メタゲーム上に存在しないローグデッキが虎視眈々と、
王者の座を狙っております。 特筆すべきは、
青赤ミッドレンジ
白緑《生の杯/Chalice of Life(DKA)》
多色《安全の領域/Sphere of Safety(RTR)》

の3つでしょうか。

 いずれも既存のデッキに満足しない、
製作者の高い意欲と反骨心をうかがわせる作りとなっております。


以下、上位入賞者のデッキ紹介をさせて頂きます。


4−1(3位) テスラ 白緑《生の杯/Chalice of Life(DKA)》


メイン
4《エルフの幻想家/Elvish Visionary(M13)》
3《ケンタウルスの癒し手/Centaur Healer(RTR)》
2《悪鬼の狩人/Fiend Hunter(ISD)》
4《ロウクスの信仰癒し人/Rhox Faithmender(M13)》
2《修復の天使/Restoration Angel(AVR)》
3《セレズニアの声、トロスターニ/Trostani, Selesnya’s Voice(RTR)》
4《スラーグ牙/Thragtusk(M13)》
2《静穏の天使/Angel of Serenity(RTR)》


4《遥か見/Farseek(M13)》
3《セレズニアの魔除け/Selesnya Charm(RTR)》
《生の杯/Chalice of Life/死の杯/Chalice of Death(DKA)》
2《原初の狩人、ガラク/Garruk, Primal Hunter(M13)》


4《寺院の庭/Temple Garden(RTR)》
4《陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove(M13)》
4《進化する未開地/Evolving Wilds(M13)》
2《魂の洞窟/Cavern of Souls(AVR)》
2《守護者の木立ち/Grove of the Guardian(RTR)》
4《森/Forest(RTR)》
3《平地/Plains(RTR)》


サイド
2《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage(DKA)》
1《天啓の光/Ray of Revelation(DKA)》
4《忘却の輪/Oblivion Ring(M13)》
3《金輪際/Nevermore(ISD)》
2《押し潰す蔦/Crushing Vines(DKA)》
1《情け知らずのガラク/Garruk Relentless/ヴェールの呪いのガラク/Garruk, the Veil-Cursed(ISD)》
2《酸のスライム/Acidic Slime(M12)》


テスラさんは、前環境でも緑単「感染」デッキが
メタゲームにのしあがる前から、赤緑「感染」デッキで高い成績を
あげていたローグ好きプレイヤーです。
 今環境でもライフゲイン生物の多さに着目し、
《生の杯/Chalice of Life(DKA)》の変身を狙いつつ、
ミッドレンジプランも取れるデッキを練り上げました。


Q.なぜこのデッキを使おうと思いましたか?
 「単純に《生の杯/Chalice of Life(DKA)》が好きだからです。」
Q.どんなデッキに強くどんなデッキに弱いですか?
 「ビート全般に強くて、コントロール全般に弱いです。」
Q.確かにコントロールは厳しそうですね。どんな対策をしていますか?
 「相手にアドバンテージを簡単にとられるのがつらいので、(具体的には《スフィンクスの啓示/Sphinx’s Revelation(RTR)》)を
 《金輪際/Nevermore(ISD)》で止める、プレインズウォーカーを増やしてアド源を追加する、2種類のリングを割る《天啓の光/Ray of Revelation(DKA)》、 あとは多色コンに対しての《酸のスライム/Acidic Slime(M12)》ですかね」


テスラさんは最終戦でほねさん(こちらも入賞者です)との試合を、
苦手なマッチアップながら、相手のマナフラッドに助けられながら
R1は《死の杯/Chalice of Death(DKA)》のライフルーズ、
R2はPW+高カロリー生物による圧殺で勝利されました。


次期環境もボロスによる高速ビートが安易に思いうかぶ現在
メタゲームを読みきればスターダムにのしあがる事も夢ではないかも?
活躍を期待しております。


4−1(2位入賞) 赤いM 赤単ビートダウン
メイン
4《流城の貴族/Stromkirk Noble(ISD)》
4《ラクドスの哄笑者/Rakdos Cackler(RTR)》
《炉の小悪魔/Forge Devil(DKA)》
4《灰の盲信者/Ash Zealot(RTR)》
3《流血の家の鎖歩き/Gore-House Chainwalker(RTR)》
2《ラクドスの切り刻み教徒/Rakdos Shred-Freak(RTR)》
4《地獄乗り/Hellrider(DKA)》


4《火柱/Pillar of Flame(AVR)》
4《灼熱の槍/Searing Spear(M13)》
4《硫黄の滝/Sulfur Falls(ISD)》
《裏切りの血/Traitorous Blood(ISD)》


22《山/Mountain(RTR)》
1《ヘリオンのるつぼ/Hellion Crucible(M13)》


サイド
4《無謀な粗暴者/Reckless Brute(M13)》
2《炉の小悪魔/Forge Devil(DKA)》
4《火山の力/Volcanic Strength(M13)》
2《裏切りの血/Traitorous Blood(ISD)》
3《忌むべき者のかがり火/Bonfire of the Damned(AVR)》


 赤いMさんはもはや草津マジックでは皆が認めるREDMASATER。
ラクドスミッドレンジが《スラーグ牙/Thragtusk(M13)》を
空から乗り越えようとするのに重量化していったのに対し、
Mさんは正面からテンポ勝負を挑んでいます。


Q.今回のデッキの特色を教えて下さい。
 「メインに《裏切りの血/Traitorous Blood(ISD)》と《炉の小悪魔/Forge Devil(DKA)》が入っています。」
Q.メインですか!どういうデッキを想定されての事でしょうか?
 「《裏切りの血/Traitorous Blood(ISD)》はラクドスと、リアニとあとスラーグ牙です。《炉の小悪魔/Forge Devil(DKA)》はラクドスとマナクリですね」
Q.《炉の小悪魔/Forge Devil(DKA)》は、それぐらいテンポが重要になるという事ですか。
 「そう。同系やと《ファルケンラスの貴種/Falkenrath Aristocrat(DKA)》に《悪名の騎士/Knight of Infamy(M13)》、《流城の貴族/Stromkirk Noble(ISD)》に効きます。
Q.先手有利な所をひっくり返すということですね。今日何か印象的なマッチアップはありましたか?
 「1マナで事故っている時に、3ターン目に酸スラで山割られました(笑)」

 ブレ〇タンや、コーの火〇きなどの数々の赤対策カードと戦ってきた赤いMさん。
経験に裏打ちされた彼の『致死へのシャイニングロード』は
ライフが25〜30点でも変わらなく見えているようです。
※Mさんごめんなさい(笑)


4−1(優勝) ほね 純正バントコントロール

メイン
2《静穏の天使/Angel of Serenity》
2《修復の天使/Restoration Angel》
2《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》
4《スラーグ牙/Thragtusk》


2《アゾリウスの魔除け/Azorius Charm》
4《拘留の宝球/Detention Sphere
4《遥か見/Farseek》
2《巻き直し/Rewind》
2《セレズニアの魔除け/Selesnya Charm》
4《スフィンクスの啓示/Sphinx’s Revelation》
4《至高の評決/Supreme Verdict》
2《中略/Syncopate》


錬金術師の隠れ家/Alchemist’s Refuge》
2《魂の洞窟/Cavern of Souls》
4《氷河の城砦/Glacial Fortress
4《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
4《内陸の湾港/Hinterland Harbor》
4《陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove》
4《寺院の庭/Temple Garden》


サイド
3《ケンタウルスの癒し手/Centaur Healer》
1《濃霧/Fog》
2《情け知らずのガラク/Garruk Relentless》
2《記憶の熟達者、ジェイス/Jace, Memory Adept》
2《否認/Negate》
2《安らかなる眠り/Rest in Peace》
2《ロウクスの信仰癒し人/Rhox Faithmender》
1《魔女封じの宝珠/Witchbane Orb》


 ほねさんは草津マジック創成期から参加しておられる最古参プレイヤーの1人です。
デッキはややコントロールが多めですが、たまにお茶目心を発揮する事があり、
最近では《空虚への扉/Door to Nothingness(M13)》を使ったコントロールで有名でした(笑)


Q.どういった経緯で使おうと思われましたか?
「MOで調整してて一番良さそうだったからです。」
Q.どれに強くて、どれに弱いなんかはありますか?
「相性の良いデッキは少ないです。まぁどのデッキともそこそこ戦える感じでしょうか。」
Q.今日の印象的なマッチアップを教えて下さい。
「最終戦ですね(テスラさんとのマッチアップでマナフラッドにより負けています)
R1はちょっともったいなかったかな」
Q.ちなみにどんなキープをされましたか?
「《遥か見/Farseek(M13)》×2《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage(ISD)》《アゾリウスの魔除け/Azorius Charm(RTR)》、ランド×3だったかな」
Q.上に伸ばせるハンドですね。そしたら・・・
「なにも引かなくて駄目だったと(笑)」


 《錬金術師の隠れ家/Alchemist’s Refuge》4枚が特徴的なリストです。
インスタントタイミングでの評決や宝球は本当に強力で、ケッシグやネファリアによるタッチプランよりも
安定してそれを行えるようにしたのではないでしょうか。
また、奇抜なカードはメインには入れず、4枚投入の多い堅実な作りからも、「安定した動き」を強く意識しているのが伺えます。
 最終戦こそ土地病に悩まされ全勝を逃しましたが、
赤いビートダウンや魔界から来た地雷デッキをいなしての見事な優勝でした。
おめでとうございます。